2013年ベストアルバム10
年末と言えば、年間ランキングの発表ですねえ。ということで、2013年年間ベストアルバムを勝手に発表します。 あくまで個人的に好き、良く聴いた、ってだけなので、そこはご了承くださいな。
ちなみに先日Ustreamで発表したものからちょっと変わってたりします。
youtube貼ると激重カクカク丸なので、続きから。
10位 僕がCDを出したら/KANA-BOON
音楽界隈において良くも悪くも話題をさらっていたKANA-BOON。個人的には今のシーンに求められていること、とにかくキャッチーで、ライブ映えする踊れる楽曲、という部分をとにかく極めている、という点で戦略的なバンドだし、そういう発想は今後のバンドに求められていると思います。何より、このアルバムの全曲ベタ、キャッチーさに振りきれているのは好印象でした。BPM的にランニングBGMに最適。
9位 アイアイシンドローム/Charisma.com
Charisma.com 『GEORGE』 - YouTube
最近話題のこじらせ系女子がOLになってラップミュージックをするとこうなった、という感じ。踊れるEDMに載せてメンヘラやSNS中毒者を鋭く斬る歌詞が気持ち良い。ライブも何度か観たのですが、楽曲の良さに対してDJなのに曲の繋ぎがヘタという致命的な弱点があるので、そのへん今後の成長に期待。
8位 回転体/the chef cooks me
適当な闇 / the chef cooks me - YouTube
アジカン後藤氏一押しのバンド。という前評判でアジカンの二番煎じという先入観を持ってしまっていたことを反省。実際はポップさを持ったカラフルな楽曲が特徴のバンドで、チェコノーリパブリックあたりが好きな人はこっちも気に入るのでは。
7位 We are東京カランコロン/東京カランコロン
東京カランコロン / 泣き虫ファイター【MUSIC VIDEO&EXTRA映像】 - YouTube
今年メジャーデビューし、2枚のアルバムを出したカランコロン。男女ツインボーカルでキャッチーな楽曲、という私の大好物なバンドで、実際大好きなのです。ただ、だからこそもっともっとやれるだろう、という気持ちも含めてこの順位。このバンドはやってる音楽的に売れてこそ面白くなるバンドなので、どんどんフェスなどで経験を積んでいってほしいなと思っています。
6位 約束/東京女子流
東京女子流 / 約束 -Short ver.- - YouTube
今年は個人的にアイドルソングを良く聴いた年でした。ももクロ以降の情報詰込み型のアイドルが多くいる中（いいものもそうでもないものもあった）、トレンドとは逆らったソウル、ジャズっぽさを含んだ楽曲が女子流の魅力です。ただ、だからこそなかなか人気に結び付かないのがもどかしい。実際今年の途中は迷走していて心配だったのですが、最近の楽曲はまた良い女子流で一安心。来年こそは売れないと…
5位 Melody Palette/Negicco
Negicco / アイドルばかり聴かないで MV（full ver.） - YouTube
アイドルソング第2弾。個人的に2010年代最高のアイドルアルバムはTomato n' Pineの「PS4U」なのですが（必聴）、散開してしまった今、その血脈はNegiccoに受け継がれています。元ピチカートファイブの小西氏、ノーナ・リーブスの西寺氏、そしてTofubeatsなど間違いないミュージシャンによる楽曲はどれも外れなし。それをアイドルがかわいい声で歌い踊るというアイドルソングの理想的なあり方がここにあるのです。アイドルだからって馬鹿にしてると痛い目合いますよ！
4位 中人/私立恵比寿中学
アイドルソング第3弾。最近のももクロが肩に力入り過ぎている中、最近のトレンドをしっかり踏まえつつ、メンバーの声の個性を生かした楽曲に落とし込んでいる、ある意味今最もアイドルソングらしいアイドルソングを歌っているのがエビ中だと思います。アルバム曲からシングルのカップリングまで、恐ろしい程に捨て曲が無い。
3位 演出家出演/パスピエ
パスピエ 「フィーバー」 Music Video - YouTube
今年のロキノン界隈はパスピエの一人勝ちだったと個人的には思っています。相対性理論に比べられることがしばしばあるようですが、KANA-BOONにも言った通り、理論よりはもっと「売れる」ことに自覚的なバンドであり、実際フェス戦国時代においてどんどんステップアップしているのも納得。邦楽界今年を代表する一枚。
2位 テレフォンNo.1/ふくろうず
ふくろうず 『「カシオペア(DEMOバージョン)」MUSIC VIDEO』 - YouTube
今までもそこそこ注目はしていたバンドだったのですが、今回のアルバムで一気に確変。大好物な曲を作ってくれるバンドになりました。ポップな曲にもシリアスな視線が入っていて、ビートルズなどのオマージュもありつつで色んな聴き方の出来るバンドになりました。
1位 Shiggy Jr. is not a child./ Shiggy Jr
"Shiggy Jr. is not a child." ダイジェスト - YouTube
2013年最後に登場した刺客。このアルバムを聴いていて感じるのは、「実際に起こり得そうな、でもちょっと美化された楽しげ大学生活」なんです。サークルの友達と毎日のように会って、くだらない話も真面目な話も恋愛話もして、授業後は居酒屋からそのまま友達の家に泊まって雑魚寝で朝を迎える。でも4年後にはそんな日々にも必ず終わりが来る、というモラトリアムな大学生活。このアルバムは大学生活の刹那的なハッピーさを暴力的な程のポップさで僕たちに伝えてきます。特にサークルを引退して、大学にもほとんど行かなくなった大学4年生の自分としてはこのアルバムを聴くと感傷的になりすぎてもうやばい笑。
とりあえずこんな感じです。この辺はいいアルバムなので、とりあえず聴いてみていただければと。
このあと楽曲編もやるのでよかったら是非。
