褒めて伸ばすタイプ。

大学生が音楽、笑い、カルチャーなどおもしろそうなことについてお話します。(ドヤア

勝者の性善説について。

サザンネタは今週はお休みします。びっくりするくらい反応が無いので笑。やっぱ同世代は根本的にサザンに興味がないのかなと思ったり。あと私の話が長すぎるという。

 

で、今日はみなさん大好きアイドルの話から始まります。

最近Twitterとかで連呼している通り、今回のAKBの新曲が個人的にめっちゃ好きです。

(この動画、大人の悪ふざけかんマックスで嫌いじゃないです)

 

個人的に今までのAKBのシングルの中で一番好きです。(編曲者が誰か気になっているんですが、まだ発表されていない)

何故好きかと言うと、まずはもちろん単純に曲が良い、というのがあります。今回の曲は完全にフィラデルフィアソウル、70年代のディスコサウンドが元ネタです。こういう感じの曲。

 

個人的にこの辺のジャンルが大好物なので、今回の曲は当然大好きなわけです。特にサビ前のメロディの高揚感は最高。

で、もう一つポイントとしては、こういう曲をシングルでAKBが出した、という事実が最高だと思うわけです。 アイドル、っていうエンタメにおいて、アイドルソングを中心にして、アイドルファンと曲の作り手の間にはズレが起きていると思っています。アイドルファン、アイドルソングファンではなく純粋なアイドルファンにとって、曲はあくまでも自分とアイドルを繋ぐメディア、手段でしかないわけです。握手するための、ライブで応援、MIXを打つための。語弊があるかもしれませんが、アイドルファンにとって曲のクオリティ自体は対して重要ではないのです。要はMIXが打ててテンションが上がる曲であるかどうかが重要なのです。 でもそれに対して、志のある作り手はそういう環境に妥協せず、最高の曲を提供するわけです。それが最近Perfumeももクロのヒットで広く認識されたのが最近のアイドルソング界であって。アイドルソングの役割として、コアリスナーではない人にいかに良い音楽を伝えていくか、っていうのは昔からあったんだと思います。

 

でも、それってともするとアイドルファンから駄曲認定されてしまう可能性もあるわけです。そこの距離感を調整しながら、クオリティーの高い曲を提要するのが面白さなわけで。

で、そういうことって勝者がすべきことなわけだと思うのです。

毎曲ミリオン売れるAKBのシングルにおいて、「駄曲出しても売れる」という批判もあるけれども、逆に言うと、どんな曲でも聴いてくれるというチャンスなわけです。 今回はAKBのシングル、しかも総選挙の曲なわけで、すでにたくさんのメディアで流れまくっているわけです。そこで、今回のような「新しい音楽との出会いを生み出すかもしれない曲」を発表するのは素晴らしいことだと思うのです。

これは売出し中のアイドルには必ずしも出来るとは限らないことだと思います。売れなきゃ始まらない状況では、まずはアイドルファンに受け入れてもらうために様式美的な曲を求められることが多いと思います。

「勝者の余裕」と言うように、トップを走っているからこそ出来る「攻め方」があると思うのです。今回のAKBの曲にはその勝者ならではの攻めを感じたので、最高なわけです。

 

こういうことはアイドル、さらには音楽だけに限ったことではないと思います。 社会においても、良い変化は2種類あると考えています。一つは革命方式。弱者だったものがアイデアによって一気に社会を変えるパターン。もう1つは勝者による変化。トップに立っているからこそ、そこから変えていく。本来当たり前な変化だと思うんですけど、基本トップに立つ人はそれだけ批判も受けるし、時折起こる悪い変化ばかり取り上げられるので(実際多いのかもしれないけども)、忘れられがちだけど、この変化の方が容易なはずです。弱者の起こす革命は時折、グレーな方法を取らざるを得ないこともあると思います。ただ、だからこそ、勝者になった暁には、性善説的に振る舞うべきなんじゃないかな、と思います。これを個人的に「勝者性善説」と唱えていたりします笑。

そんなことを、選挙に行った帰り道に考えました。